高血圧で塩分を取り過ぎるのは良くないのはよく知られていますね。日本人は現在1日10gを越えて摂取しています。ちなみに塩分の摂取量が8~9gと比較的少ない沖縄県では脳卒中による死亡率が全国でもっとも低くなっています。
では、塩分の取りすぎはどうして高血圧を招くのかを説明してみましょう。
体の細胞にはナトリウムとカリウムのミネラル濃度が保たれるような機能があります。この機能はナトリウムポンプいい、このポンプが働いており、ナトリウムが余分に入ると排出すべく作用します。塩分は塩化ナトリウムで、そこからナトリウムが出ます。
高血圧の方が塩分を取りすぎると何故良くないとされるかの一番の理由は、このナトリウムポンプがあまりに働き過ぎて、やがて機能が衰えてしまう事にあります。
ナトリウムポンプの機能が衰えると、排出するはずのナトリウムの濃度が高くなっていきます。
濃度が高くなったナトリウムというのは、非常に水をくっつける作用があり、血液中の水分を増やします。
水が増えると血管の壁がむくんで膨張しますから、血管の内部の幅が狭くなります。さらに血液の量が増えると、それだけ心臓から血液を送り出す際に、より大きな力が必要になります
つまり、ナトリウムのおかげで増えた水で壁が膨らみ血管内部が狭くなると血圧が上がるので、高血圧の症状が悪化していく事になるのです。
ですから高血圧を招かないようにナトリウムを排出して、体内の塩分の濃度を保つのは大切なことです。最近高血圧患者が増えたのは、クーラーなどで便利な生活になったが、そのため汗をかかなくなり、ナトリウムの排出が上手く行かないのが原因とも言われます。
汗の他に腎臓も塩分を調節する役目を持ちますが、塩分の高い状態では腎臓機能も落ちてしまい、血圧が上がり、高血圧を招きやすいとされます。
さらに、悪い事には塩分は交感神経を活性化させるのにも関連があります。塩分が、血管収縮を促進する交感神経が活発にさせれば、また同時に血圧も上がってしまいます。
加えて、ナトリウム自体に筋肉や血管を収縮させる作用がある為に、高血圧に限らず塩分の取りすぎは体への負担が大きいのです。
ナトリウムが増えると、血管壁の筋肉がわずかな交感神経の刺激でも収縮しやすくなり、血液の通り道が狭くなります。
以下に、参考に食品と料理の塩分量を示します。
( )内はナトリウムの含有量を示しています
| 食品名 | 目安量 塩分量 (Na) | 食品名 | 目安量 塩分量 (Na) | |
| たくあん | 30g 0.8g(0.3g) | いか塩辛 | 30g 2.1g(0.8g) | |
| 梅干し | 1個 2.2g(0.9g) | ベーコン | 20g 0.5g(0.2g) | |
| プロセスチーズ | 25g 0.7g(0.3g) | 昆布佃煮 | 20g 1.5g(0.6g) | |
| 塩鮭 | 80g 1.4g(0.6g) | たらこ | 40g 1.8g(0.7g) | |
| ラーメン | 一杯 7.5g(2.9g) | カレーライス | 一杯 3.2g(1.3g) | |
| 即席中華麺(塩) | 1袋 5.9g(2.3g) | カップ麺 | 1個 4.5g(1.8g) | |
| ざるそば | 一杯 5.4g(2.1g) | 親子どんぶり | 一杯 3.9g(1.5g) |